まったく新しいHP、ちっとも変らぬ増田晶文

令和2(2020)年の春、還暦になりました。
……ううむ。でも、だからといって特別な感慨はありません。
肉体は30有余年にわたって必要以上に鍛えて完璧なる痩せマッチョ、
世を震撼せしめる作品を書いてやろうという意欲だって衰えていない。
確かに鏡をのぞけば、汚いジジイがそこで眼を剥いていますが、
そんなのは見なかったことにすればいい。
「足らんのは髪と人気と収入だけか」
しょーむない、ラチもないことをほざく、
生まれて60年目の私であります。

この秋、五冊目の小説『大阪遷都計画~七人のけったいな仲間たち』を上梓します。
同じころから、大手ネットサイトで大阪の
笑いがテーマの作品を連載スタートする予定。
もちろん6冊目、7冊目の小説を目論んでもおります。
今年は、私が『果てなき渇望』で単行本デビューして20年という年回り。
本を出す環境は厳しくなるばかりですが、
私は作家、本を書かねば存在価値がない。
というより、書くことしか能がないのだから死ぬまで書き続けたい。

ときおり「人生の折り返し点」「後半戦」なんてことをしたり顔でヌカす、
失礼おっしゃる方がいます。でも、私はそんなことを考えません。
「人生はいっぽん道、死という地点までひたすら進む」
私の場合、人生街道は曲がりくねっているばかりか
デコボコで断崖絶壁、道標も案内人もないという按配なのですが、
とりあえずは歩いていくしかない(とても走る元気はない)。
私の後に道はできる。けれど、その道を
振り返ることはできても後戻りはできない。
でもまあ、とぼとぼ歩きながらアホなことを夢想するは楽しい。
「気づいたら大ベストセラー! それがええなあ」

書くべき作品と執筆チャンスを筆頭に、
唯一の友たるネコ、うまい日本酒、
数は少なくとも気の置けない人たち、
ロックとブルーズとファンク。ファッション。
そして家族――なぜだかいつも怖い女房、
けっこう親父の相手をしてくれる息子。
みんな、かけがえがありません。

                   ※
そんなこんなの道程の途中で、
ホームページを刷新するチャンスに恵まれました。
はじめてホームページを開設したのは、いつのことだったか。
勢いこんでつくったものの、ネットにさほど気を置くことのない私は、
ろくにアップデートさえせず……。
ワードプレスとの相性がわるくて、いじくりまわしているうち
ビジュアルまで消えてしまうというテイタラク。
「もうHPなんていらないや。いっそのことSNSともサヨナラしよう」
なんて、つぶやいておりました。

あるとき、ひょんなことから、しかも日本酒のご縁で札幌市在住の新進気鋭のグラフィックデザイナー・橋本洋平さんと出逢いました。
彼はカメラと家具づくり、ポップでちょいと皮肉な
味付けのバンドサウンドを愛するアラフォー。
彼は今の世を憂う反骨漢でもあります。
彼の助けをかり、ホームページを全面改装することに。
多弁で気難しく、無理な注文を並べるくせ、
間の抜けた私のリクエストを見事にアレンジして
ビジュアル化してくださいました。
ちなみにこのHP、橋本さんが案出した
THOUGHT というホームページビルダーを使っています。
洋平さん、ありがとう。北の国から全国、
いや世界に向けていいお仕事を。

カッコいいということは、なにはともあれ、それだけで価値がある。
「オレの人生公式は〝y=a(c)87――ワイはええカッコしいやな〟」
これからも、ええカッコを貫こうと意気ごむワタクシでございます。